金彩ふくさ【鱗】
¥9,300
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金彩ふくさ 【鱗】
京の伝統工芸士、京都市伝統産業技術功労者賞を受賞した殿村元一氏制作。
金彩が施された着物の生地を使ったふくさです。
・表生地はグレーにうっすら青紫が入ったようなグラデーションがかかっています。裏地は黒です。
・端に〝殿村元一〟の朱印が刻印されています。
・約35cm×35cm
・台紙(厚紙)付 ※縫い付け等はされていません。
厄除けと再生を意味する〝鱗文〟
三角形を交互に入れ替わって構成される〝鱗文〟は、日本の伝統的な文様です。
鱗文は、魔除けや厄除けの意味を持つ文様。
龍や蛇の鱗を表し、家紋やお守り、着物などにもよく使われています。
人気アニメでお馴染みの雷の呼吸を使うあのキャラクターの着物も同じ鱗文様ですね。
古来より三角形は魔物や病を示す形として認識されていました。その三角形を描くことで、良くないものを追い払う魔除けや厄除けの意味で使われるようになったと言われています。
また、蛇の脱皮を連想することから〝厄を落とし再生する〟という意味もあと言われています。
落ち着いたグレーの生地にふんわりと優しい金彩を施し、端はシンプルですがハッキリと目を惹く鱗文。
金彩師殿村元一の手作りの一品です。
金彩(きんさい)は着物のメイクアップアーティスト
〝金彩(きんさい)〟はキモノづくりの最終工程。出来上がったキモノに化粧をするメイクアップアーティスト的な立ち位置です。
多すぎるといやらしく(嫌味に)なるし、少なすぎると寂しくなる。キモノの性質に合わせて、華やかさを演出し、元のデザインの魅力を引き出すのが本来の金彩師の仕事です。
京都で50年以上〝金彩綾錦 殿村〟として活動する殿村元一氏は、独自の研究から京都でも彼にしかできない技術を身につけた金彩のスペシャリストです。
殿村氏は「金を貼れるもんはナンボでもある。」と言います。
京手描友禅の独自技術をベースに、木やガラスなどをはじめとした一般的な金彩の枠を超えて、行燈、ジーンズ、テーブル、屏風などなど、様々な新しいものを創り出してきました。
常に挑戦をし続け、「金彩」の可能性を追究する殿村元一氏の作品です。
着物の生地をベースに、裁断から縫製までひとつひとつハンドメイドで作られています。
殿村元一
金彩綾錦 殿村 二代目
1947年3月9日生まれ
1972年 二代目金彩綾錦 殿村を引継ぐ
1989年 「第十六回金彩工芸展」にて「伝統的工芸品産業振興協力会会長賞」受賞
1996年 「伝統工芸士」通商産業大臣認定資格伝統工芸士 (京都友禅手描部門)認定
京都手描染工業協同組合連合会作品展において「京都新聞社賞」受賞
2020年 京都市伝統産業技術功労者表彰
和こころ記事 https://wakokoro.org/story/tonomura-motokazu/