刀鍛冶特製ペーパーナイフ
¥48,000
銘ありをご希望の方は、商品をカートに入れてから備考欄にご希望の銘を記載してください。
※字数が多いもの、複雑なものについては要相談。
※本商品の納期は約1ヶ月です。
※ご希望の銘を切ったオリジナルも承ります。
※煤竹の模様や色は変わります。
【サイズ】
長さ25cm前後(ハンドメイドなので変わります。)
【付属品】
ペーパーナイフ
鞘
※こちらの価格には消費税が含まれています。
※この商品は送料無料です。
玉鋼100%特製ペーパーナイフ
現代の刀匠によって日本刀の素材「玉鋼」を鍛錬し、日本刀と同じ工法で制作された、ペーパーナイフです。
コーティングの蜜蝋、煤竹(すすだけ)で製作した鞘、鞘にあしらった藍染めの糸もすべて手作りのこだわりの一品です。
制作者、布都氏の物語
布都氏に初めて会った時「本当に良い刀は、折れない、欠けない、曲がらない、そして少しだけしなやか。これは“信念”と同じです。」と言われました。
「武士の時代、刀は元服の際に持つことを許された特別なモノでした。
戦乱の時代が過ぎ、殺傷能力を持った武器として使われなくなった時代にも、一切の妥協をせず、刃物としての形を追究してきた日本刀。それは、簡単に刀を抜くことができない時代であっても自分の信念を貫くためには抜くことを辞さないという、家督継承者としての覚悟の証としての役割を持っていました。日本刀は持ち主の信念を具現化したもの、魂の化身として、大切にされてきたんです。
私はそんな日本刀を作ることを生業としています。持ち主の魂の化身となるものを作るのに、妥協が許されると思いますか?」
そして、布都氏が自分のために制作した刀を見せていただきました。それはまさに布都氏の魂の化身。
捻じれのない一直線の刀身、幾重にも重なる地金の層、鋭く光る切先、私は生まれて初めて「背筋がゾクッとする程美しい」という表現を使う時がどういう時か理解しました。
そして同時に自分に問いかけました。「本来この刀は元服の際、つまり14歳くらいで持つもの。自分はこの刀を持つ覚悟があるのか?」
当時30代後半にもかかわらず「自分にはまだ持てない」と感じました。併せて「こんな刀を持つことができるくらいの覚悟を持った人生を歩まなければ」という思いに駆られました。
布都氏は武士という身分が無くなった現代に、その志を引き継ぎ、自身の信念を貫き刀に魂を打ち込み続ける刀匠です。
コンクール等には出さない為、社会的な肩書やタイトル(称号)はありませんが、私は布都氏は間違いなくホンモノだと思います。
日本刀と同じ素材、同じ工程で制作された魂の逸品
そんな布都氏が、その刀を作るのと同じ工程で制作したペーパーナイフがこちらです。
「“刀を打つ”とは魂を打ち込む作業」炉の中で赤々と輝く鋼。かすかに聞こえるフツフツという鋼が煮える音を聞き分け、舞い上がる火の粉の状態を見て適切な温度を見極めながら、幾度も幾度も鋼を折り返し鍛え上げる。研ぎ澄まされた感覚でごつごつの玉鋼が刀の形に整形されていきます。
錆止めを施し、蜜蝋でコーティングされているので色こそ黒いですが、そこに込められた想いは日本刀と同じです。ペーパーナイフなので刃はなく、刃文はありません。登録も不要です。
鞘は、古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井で100年から200年以上という永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色した煤竹(すすだけ)を使用。
鞘を彩る藍染めの紐まで、すべて手作りの逸品です。
特別な贈り物に。御守りとして。是非手に取っていただければ幸いです。